2.シールの素材
シール印刷に使われる素材は基材とも呼ばれ、大きく分けて「紙」と「フィルム」の2種類があります。ここで紹介する表面の素材と、次で紹介する糊の双方が定まらないと、印刷する用紙が決まりません。
さらに、訂正貼りなど特殊な用途の場合は、必ずその旨をお店の人に伝えてください。訂正貼りの場合は、「訂正貼り用」という、下地が透けにくい紙を使用します。糊面がグレーに加工されているので、表面の白もやや暗く見えます。
紙系基材
印刷用紙ですので印刷適正は高いですが、耐水性や引裂強度、耐久性は劣ります。基本的には屋内使用向きです。
1.上質
表面に塗工がされていない紙で、質感はコピー用紙に近いと思います。非常によく用いられる素材なので、糊との組み合わせも豊富にあります。紙自体に色がついた色上質紙は色の種類も豊富です。
2.アート紙
表面に光沢のある塗工がされた紙です。印刷適正が良く、糊との組み合わせも豊富にあります。
マットコート紙
表面にツヤ消しの塗工がされた紙です。印刷適正が良く、糊との組み合わせも豊富にあります。
4.ミラーコート紙
アート紙より、さらに強い光沢のある塗工がされた紙です。印刷適正が良く、糊との組み合わせも豊富にあります。紙自体に色がついた、色ミラーコート紙もあります。
5.ホイル紙
金、銀の紙です。折り紙の金・銀を想像していただければわかりやすいと思います。それぞれツヤのあるもの(金ツヤ、銀ツヤ)、ツヤ消しのもの(金消、銀消)があります。
6.その他
いわゆる茶封筒に用いられているクラフト紙や、和紙など、他にも様々な紙があります。印刷物に使われている紙であればシール用紙もある可能性が高いので、お探しのものがあれば、お問い合わせください。
フィルム系基材
紙ではないので、一般に耐水性、耐久性に優れています。屋外展示用に用いられることが多いようです。
1.PET(合成紙)
合成樹脂を原料として作られた紙のことを、合成紙と言います。PETはポリエステルを原料として作られた合成紙です。紙ではないので、耐水性、耐久性、引裂強度に優れており、屋外展示に向いています。糊との組み合わせも豊富にあります。
2.ユポ(合成紙)
ユポ・コーポレーションが、プラスチックを原料として開発した合成紙です。耐水性、耐久性、引裂強度に優れています。糊との組み合わせも豊富にあります。
3.塩ビ (合成紙)
塩化ビニル樹脂をを原料として作られた紙で、耐水性、耐久性、引裂強度に優れています。糊との組み合わせも豊富にあります。
4.透明フィルム
透明なフィルムです。厚さや色など、様々な種類があります。
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